蛙声爺の言葉の楽園

. 私の中の黒い川の流れ


 このごろは、午後9時には床に就く。眠いのだ。
 長い夢を見て目が覚めると、ほとんど真夜中。
 小用を済ませ眠ろうと努めるのだが、目は冴えるばかり。
 のそのそと起きてパソコンの前に座り、小説の続きを書き始める。
 画面を見つめ続けていると2時間ほどで眠気が襲ってくる。
 これ幸いと払暁に再び眠りにつく。
 あと何日続くのか、この変則的な日課が…
 それでも執筆枚数が増えていくので、こんな暮らし方もいいかなと、思ったりする。
 今朝、とうとう400字詰めで505枚に達した。
 明日からは、すべての頁の校閲に入る。
 2か月半に及ぶ頭のリハビリは終わったが、短期記憶力は戻らなかった。

 昼間散歩で見た川が、こんな風にしか見えなかった。
 寂しい。
 少しだが、疲れた。
 それでも笑顔はつくれる。…日に何回かは。



      暗い川

      暗くても輝けるお前はいい。流れているのもいい。冷たいのもまたいい。

. 日本語の「レアアース」は俳句に埋まっているみたい


 秋は果物、読書、もの思い、恋、もしかして少しでも齧(かじ)った人なら俳句?
 今朝そんな感じで知り合いの俳人のブログを訪れました。
 『白と黄の塩辛とんぼ臀呫飛ぶ』 (一韶)
 そこで最初に目に入ったのが「臀呫」という漢字でした。もちろんそのままでは爺も何と読むのか分かりませんでしたが、句の下に解説文があり、「となめ」とあって救われた次第です。トンボのオスとメスが交尾して輪を作り飛んでいる様子をいうのだとか。たしかに子どもの頃山野で何度も目にした光景です。「臀」がお尻なので何となく納得です。この「呫」は「なめる」では出てこない漢字で「ちょう」だと環境依存であらわれます。ちなみに漢和辞典にはちゃんと載っていました。
 それはさておき、この一句だけでかなりの時間、「あそべ」ました(^^♪

 で、あらためて思ったのです。俳句の世界には、美しい日本語、不思議な漢字、そしてクイズ並みの読み方など、言ってみれば「レアアース」的な言葉が埋まっていると。俳諧は基本的に特定の結社の中で育まれ、その中で競い合い、それぞれが味わう形になっているような気がします。そう理解すると、どんな当て字にも難読漢字にもフリガナが付かない不思議さにも納得がいきます。
 じつは爺も冒頭の彼の結社の会合に参加したことがあります。当時は4巻にも及ぶ「歳時記」まで買ったものです。しかしその奥深さに感動しておののき、短時日で小説だけのいまの世界に戻りました。
 俳句は、『言葉のデザイン』(彼)、そして「17文字の奇跡」(爺)です。

 ただ、鑑賞の仕方は人それぞれでいいと思います。楽しみ方といってもいいですよね。爺はどうしても文字自体に興味が湧いてしまいます。句評はとてものこと無理だからです。
 次の一句でも遊ばせてもらいました。ただしこれは秋の花ではありません。
 『梔子の白を盗みし女かな』 (一韶)
 どんな女なのでしょう。解説によれば、作者が近くに居たのに、バイクで走ってきて断りもなしに手折って去ったという女です。
 わたしは「解説」を無視して「女」を想像したいと思いました。実際が何か寂しい、トゲトゲしい行為だからです。爺が好きな言葉があります。『花泥棒が許されるのは若くてきれいな女性だけである』、もちろん許すのは花の主です。裁判所的に面倒な言い方をしてみれば、「窃盗罪の構成要件に該当はするが、可罰的違法性がない」となりましょうか。
 できれば想像どおりの女性で、若くして病死した妹さんが大好きだった花だった、とかね。妄想です。
 そうそう、ついでに見つけた言葉がきれいだったのでご紹介します。花つながりです。美人のまぶたを「花瞼」(かけん)というそうな。それこそ目から鱗(うろこ)でした。
 じつは爺、この「梔子」の読み「くちなし」を思い出すのに「なんだっけ?」と20秒以上かかってしまいました。脳に記銘する力だけではなく、思い出す力も弱っているのでした。かなりショックでした。

 俳句に出てくる当て字のような漢字でも、たびたび出てくるとお馴染みさんになります。「蜩」(ひぐらし)、「百舌」(もず)、「土竜」(もぐら)、「土筆」(つくし)などです。そう考えると結社の中では、季語で毎年出てくるこれらの漢字について仮名を振る必要がないというのもうなずけます。「辛夷」(こぶし)、「柳葉魚」(ししゃも)なんかも、結社の人には軽いのではないでしょうか。
 秋ですから、俳句を自分で創ったり、人様の作品に触れたりしてみませんか。






     『草刈りがつくりし島に彼岸花』 (蛙声) 昔…句会に初めて行った日に披露したもの。
     
       ヒガンバナ

     写真はちょうど1年前に撮ったもの。いまこの場所は駐車場になっています。
     ことしはいいのが撮れませんでした。  


 

. ちょっと反発、ネットのニュースに


 「ニュース」とは「NEWS」で「北東西南」で全方位の報道のこと、「news」で新しいことの数々のこと。本日のネットで見た情報に、爺がつぶやき風に反発します。ご容赦。


 ◇ 安室奈美恵の「1年後の2018年9月16日をもって引退します」の声明に、某評論家が「閉店セール」と酷評。 →爺『売れてるときに言えば閉店セールじゃなくて増改築のためだろう。せめて人生のリニューアルか、ぐらい言いなよ、失礼だろ』

 ◇「やっぱええ歳してアニメ観てるような人間は障碍者だよ」とツイートした某アニメ作家がいる。 →爺『あなたの創ってるアニメのレベルだとそう思えるのですね。はい、そうなら納得できそう』

 ◇オタワ国際アニメ映画祭長編部門で湯浅政明監督の「夜は短し歩けよ乙女」がグランプリ受賞。これは日本初の受賞。 →爺『映画祭の歴史が浅いのかな。むしろ日本初受賞ということの方が驚きではないか』

 ◇日馬富士11勝4敗、優勝決定戦で逆転優勝。 →爺『横綱三人休場大関も一人になって、当たり前の結果に拍手喝采』

  
  

    【頭のリハビリ】9月15日-24日/進捗400字×79枚 累積枚数448枚


      中秋

   4キロ歩いて写真の「収穫」なし。秋らめのススキです。トンボが顔の周りを飛び交って。
   日曜のせいか老若男女、たくさんの散策者に出会いました。常連にも。

. 衆院解散、なぜ是非を騒ぐのかな?


 『首相が28日召集の臨時国会の早い段階で衆院解散の方針を固めた』(9月18日産経)
 ご存知の通り、これを知った野党は一斉に反発をしました。
 爺はボケたせいか、「え? どうして野党は喜ばないの」と困惑したものです。
 私はノンポリで支持政党なしに近い人間ですが、解散を疑問視したり、解散を決定した総理を貶めたりする意見に、以下質問をしてみたいのです。

 ①『自己保身のための解散』という議員の方に、自己保身を図らない議員がいたら、政党があったら教えてください。

 ②『大義がない』という議員の方に、国民に政権政党と内閣が信を問うこと以上の大義とは何ですか。理由はこれで完璧、政府・与党はにわかに大義探しをする必要は無いのです。だいいち前の国会で通常審議をある意味捨ててまで総理と内閣に疑惑と不信任を突き付けていた野党が、やっと攻撃していた相手が自ら国民に信を問う解散をすると宣言したのに、その是非をうんぬんするのは矛盾でしょう。「やっと勝利した」と胸を張って言えない理由を教えてください。

 ③『政治的空白を作っていいのか』という議員の方へ。解散は憲法が規定し、こういうときの手当てをしています。立法が空白になることがあっても、行政は、総選挙後に新しい内閣総理大臣が任命されるまで現在の「内閣」のまま職務を行うのです(憲法71)。

 ④『もり・かけ隠しが理由』という議員の方へ。臨時国会でまたあの滑稽な「もり・かけ」疑惑うんぬんをやるのですか。前国会で何日無駄にしたのでしょう。いっそ東京地検へいらしたらと言いたくなります。当時拝見した「ほかにやることがないのですか」というご意見に同感です。

 というわけで、政府・与党・野党のみなさま、総選挙、頑張ってください。
 ほんとうの「民意」ってどちらの勢力にも厳しいですよ。




     川底

       『滄浪の水清(す)まば以って我が纓(えい)を濯(あら)うべし』
 

. 赤とんぼ、あれはもしかしたら



 13日水曜日、公園で池の石を見ていたら
 赤とんぼがしずかに止まった
 めったに撮れる被写体ではないので、早速カメラを構えたのだが
 望遠のピントを調節しているうちに飛び去った
 落胆していると、なんと戻ってきて、さっきいたところで羽を休めた
 撮ってもいいよとばかりに、ゆっくりとしている
 シャッターを押した途端に、また、どこかへ飛んで行った

 15日深夜、仲間のメールで、旧友が13日に逝ったことを知らされた
 享年69歳だった



     赤とんぼ





     故人に昔寄贈してもらった著作2冊

      いまはもう「形見」になった、彼の著作
      いつでも、誰に対しても、穏やかに優しく接する男だった
     
. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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