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蛙声爺の言葉の楽園

. 散文詩『老い』


 
            『老い』

  天井に近い白い壁に小さな虫がへばりついている
  気になって床を離れ、目を凝らすと小さなカビだった。
  「きのう、自分らしい何かを一つでもしただろうか」

  おひる前、近くの神社まで歩き、行事としての参拝をした。
  午後三時、十キロの漬物石を使って筋トレをした。
  夕方、焼き餅に醤油をつけ、無分別に口に放り込んだ
  歯が足りずに噛めず、唾液がふた雫ほど食卓に落ちた
  うろたえて汚れと醜さを拭き取る私。
  夜、かみさんが視ている『はじめてのおつかい』に「参加」した。
  必死にがんばる幼な児に、うっかり目を潤ませた私

  朝、目覚めて「きょう」が始まるこのときが、一番あぶない
  これで生きていると言えるのかと。
  見えているものが…「見えなくなっている」


  


      葛見神社の天然記念物

   千年も立っているという樟(くすのき)に、70年も立てなかった爺が合掌

comments
814. ぴーこ さん
夫は5時半に起きて10時就寝です。
その間何をしているのか、わたしは杖なのでなかなか2階へ上がれません。
何をしているの? と聞いても返事しません。
残り少ない日々なのに、これで生きていると言えるのだろうかと疑問を持ちます。でも余計なお世話ですね。私は私の時間を生きようと思うばかりです。
2018-01-10 21:37:55 | [編集]

815. 蛙声爺 さん
私、爺はそこそこ動いてはいるのです。
でも何かが違うのです。何が違うのか探しながら日々沈みがちなのです。自分の老いと折り合いをつけるのが下手なんでしょうね。
いまは、文章でしか世間とつながっていない、つながることができない。それが限りなく「寂しい」のかもしれません。
新作を発刊したばかりなのに、また長編小説に向かいます。すべてを解き放った執筆態度で。つかみきれない「寂しさ」のなかで。
ぴーこさんコメント、感謝です。
2018-01-11 07:24:20 | [編集]

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2018-01-31 08:39:42 | [編集]

821. 蛙声爺 さん
ご訪問ありがとうございます。
折角のおすすめですが、20年務めた文芸同人誌の編集を体調不良、高齢などを理由に辞したばかりですので、よろしくご理解くださいませ。
2018-01-31 13:24:34 | [編集]

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蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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