蛙声爺の言葉の楽園

. 「御巣鷹山」と飛行機に乗らない私


 TVの報道によれば、巷では長いお盆休暇ということでエアポートは、飛行機で海外に飛び立とうとする人で溢れかえっている由。そんな中で、520人が死亡した1985年の日航ジャンボ機墜落事故を知る人にとって今日8月12日は特別な日に当たる。32年も前の話だ。当日私は今は亡き母と二人でテレビの事故報道に釘付けになっていた。
 
 群馬県上野村の御巣鷹山尾根に墜落した飛行機事故は、機長をはじめ乗務員のミスが原因ではなく、外国業者の修理ミスが原因で飛行中に圧力隔壁、垂直尾翼などが破損したからだ(航空事故調査委員会推定)という。私は『ダッチロール』という言葉を初めて知った。墜落死に向かい真正面から恐怖に対峙した人たちの数十分という長さを想うとき、目を瞑らざるを得なかった。奇跡的生存者は4名、その中の1人12歳の少女が救助隊員に抱かれヘリに吊り上げられるシーンは、いまもハッキリと憶えている。
『あんなに重くてどでかいものを宙に浮かせることが間違いなのだ』
 長らく抱いていた疑問は私の確信になった。
 飛行機に誘われるたびにこれを口にすると、つねに「いまどき?」と失笑された。
 70歳になった私だが、まだ1度も飛行機に乗ったことが無い。乗ろうとしたことが無いと言う方が正確か。

 13年ほど前に、人事権のある上司から出雲大社へ行く慰安旅行に誘われたのだが、往路は「羽田から飛行機で」だった。丁重に辞退したことは言うまでもない。どう物理学的に説明されようが「浮く方が不自然なのだ」( ̄^ ̄)ゞ
 その後退職になったことも、これまた「言うまでもない」ヽ( ´_`)丿。
 このあたりは、TVドラマ『のだめカンタービレ』のフライト・トラウマ千秋先輩より重症だと思う。

 この事故に関しては数年前に横山秀夫原作の『クライマーズ・ハイ』を観て、想いを新たにしている。
 あえて救いを探せば、この事故から現在に至る歳月の中で、救助組織や救助機器が格段に充実したことか。当時はヘリによる夜間捜索のためのサーチライトも不十分だったらしい。
 遺族はいまも慰霊のために御巣鷹山に登るという。
 あらためてご冥福を祈りたい。



 【頭のリハビリ進捗度③】長編小説7/30-8/10 400字×69枚進む (到達度400字×170枚)
          読み返して校正・推敲する枚数が日ごとに増えていく「恐怖」あり。




      家族

          「家族」を創り続ける彫刻家 重岡建治作(伊東)


comments
746. takako さん
おはようございます。
この報道を聞くたびに思うことは、二女と同じだけの歳月が流れているということです。8月3日に生まれ退院し実家にいるときの出来事でした。
私も
55年間怖くて乗れなかった、飛行機です。
乗らなくても、国内何処へでも行けます。外国へは行きたくありません。でも56歳にして初めて北海道まで飛びました。もう怖いものはない!と言うか。思い残すことはないというか?プツンと弾けました。
それでも極力避けたい。この御巣鷹の報道を見ると娘の成長を感謝します。と同時に有ってはならないことだと思い知らされます。
2017-08-12 08:51:42 | [編集]

747. 蛙声爺 さん
乗りましたか、すごい(^^♪

子どもの成長とリンクしている事故後の歳月ということなら、ほんとうに忘れられませんね。
坂本九さんもこの事故のときでしたか。爺ですから記憶は不確かですが、助かった女の子は長じて看護師になったとか。これはいい話でしたね。

もうずっと伊豆ですから、これからも飛行機どころか新幹線も無縁の日々ではないかと予想しています。

8月はもの想う月です。長崎、広島、御巣鷹、終戦と、それと身近なお盆と。全て「死」とか「人生」に関連してくるんですから。
こちらの体調は「そこそこ」です。執筆、かなり順調です。
異常気象にご注意を。
2017-08-12 09:32:57 | [編集]

748. ぴーこ さん
その日、小学5年の息子と夫と下田プリンスに宿泊していました。
520名もの尊い命が失われたことが信じられない思いでした。人は自分が当事者にならなければ、その恐ろしさを認識しないのでしょうね。と言いながら熊本の夫の実家に行くたびに飛行機を利用しました。
恐怖と言うより快適な時間だったように思います。
怖れを知らぬ人たちが今日も空港を右往左往しているのでしょうね。
2017-08-12 10:48:10 | [編集]

749. 蛙声爺 さん
たくさんの人が「あの日何をしたか」を覚えているような気がします。
それほどの衝撃だったのですね。

よく私が笑われながら言われたこと。「車の交通事故死の確率よりずっと低いんだよね、飛行機事故は」
並べて比較する人の神経を疑ったものです。
或る意味、羨ましくて(^^♪

ずっと笑われていようと決めています。
2017-08-12 13:44:02 | [編集]

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Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
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