蛙声爺の言葉の楽園

. チャーハンとマグロの竜田揚げ


 回転寿司でかみさんが鮪の竜田揚げをとった。「生」を売り物にする寿司店で揚げ物がメニューにある不思議さにはもう慣れたが、この驚きの方は「新鮮」だった。和食の極意『五味五色五法』の五法の内「生」から「揚げる」に変換する妙法だ。少し鮮度が落ちた食材を「再生」して別のものにすることは「もったいない」の精神から十分うなずける。大昔、肉だけでなく生の魚も苦手だった私が鮪の刺身に手を出さなかったところ、いまは亡き母は私の分を薄切りにした生姜と一緒に煮込み、次の食事どきに出してきた。「生」から「煮る」への転換だった。これなら十分鮪を食べられた。

 時々行く台湾料理店の680円の大蒜(にんにく)炒飯が絶品だ。料理する人はご存じだろう、炒飯ほど塩分の具合がデリケートなものはない。残ったご飯の始末法として定番なのだが、炒めている最中に少々つまんで味見をする際「ちょうどいい塩加減」と判断して完成させたところ、1人前の分量で食すると塩分過多に陥ることは良く知られている。つまり1食分の味見を1摘まみのご飯で予測することの難しさだ。汗をかく夏としからざる冬とでも適量は違ってくる。話が回りくどくなったが、とにかくこの店の塩加減がとてもいいのだ。たっぷり大蒜も生きている。

 何が言いたいのだと突かれそうなので白状するが、つまりは売れ残り、食べ残しの「再生」はあちこちで「成果」を出しているというお話しだ。主食の始末が中心になる。とりあえず、ご飯だけについて思い起こそう。炒飯はオーソドックスだが、ほかにも①トマトケチャップ②サフラン③カレー粉をつかって別メニューに仕えることはお馴染みだろう。食パンもフレンチにしたり、ラスクにしたりいろいろだ。もっとも前日のパンを使ってサンドイッチセットを創るのは勘弁してほしい。スーパーで時々これを買ってしまい嫌な思いを経験しているので苦言を呈したい。挟まっている具まで古いのかと心配になるからだ。

 出荷できないキャベツの外側の葉を刻んでアワビの「餌」にしたり、商品作物基準ではぶかれる野菜を集荷し、乾燥させてカップ麺に付けたりするなどの工夫は、「もったいない」思想に合っているとは思う。
 なんとなく小腹が空いたので選んだテーマ、「小さなお話し」にしたのでご容赦。



     水鳥

           「ねぇ! お昼何食べるの」 「・・・その辺にあるもの」

comments
722. ぴーこ さん
ご無沙汰しています。
食品の再生、気になりますよね。
想像もできない何かに変身しているのかもしれませんね。
家庭でも破棄される食品がかなりあるとか聞きます。
勿体ないですね。
2017-07-06 09:07:13 | [編集]

723. 蛙声爺 さん
食材を各家庭で調理していたころに比べて、食品が加工品、調理後の商品として消費者の前に出される形態になると無駄は画期的に増えますよね。保健所の指導、食中毒リスクの回避、賞味期限の表示等々、廃棄せざるを得ない食べ物が増える要因はたくさん増えるわけですから。

大正生まれの母などは、野菜くずのほとんどすべてのものを糠漬けにしていました。子供でしたから「きたないなあ」と思っていましたが結局漬物は美味しく食べてましたね。ご飯は蒸かしたり、炒めたり、握ったり、終には臭いが少し出たら洗い張りの糊にしたりと無駄が無い人でした。

「もったいない」には、「ありがたい」という意味もありましたね、確か。でも今では懐かしいレベルの言葉になりました。
コメント、ありがとうございました。
2017-07-06 10:46:38 | [編集]

724. takako さん
こんにちは、
「ひよこ」が沢山居るころは、私『再生』の達人だったと自負しています。
これは『何になるか』考える日々、楽しかったというより「必死」でした~
今は、残さないよう少な目に買い、少な目に作ります。食べ過ぎは不味い病ですからね・・・
いつも心がけたい「もったいない」ですね。
2017-07-08 11:01:11 | [編集]

725. 蛙声爺 さん
少し体調がすぐれず、何となくこの1週間、更新が滞りがちでしたので、3日目にあたる今回のコメント、心的に助かりました。
体の調子が心にも響くんですね、再認識しました。
これ以上食べるの止めた方がいいかなと、迷ったときは、心にではなく胃袋に相談しましょう。
ありがとうございました。
2017-07-08 13:38:21 | [編集]

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Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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