蛙声爺の言葉の楽園

. 小さすぎて「お話しにならない」お話


 何日か前、シルバー人材センター定時総会とやらに出席した。初めてだった。
 式次第がとどこおりなく終わって、互助会の抽選会に移行した。
 入場する際に参加票を受付に渡すのだが、これを全員分抽選箱に入れ、舞台下で係員が1枚1枚手で引いていく。6等の「お花」15本から特等の『お米5k』5本まであり、低い等級から順に行われる。
 300人も居る会場は文字通り沸き立っていた。
 だが、5等20本の抽選に入った時点で私は席を立った。
 まだ何ひとつ貢献していない自分に「もし上位の米が当たったとしたら、どの面下げて受け取りに行つもりだ」と、落ち着かない自分のお尻が嘲笑うからだ。「不様すぎる」と思った。
 「すみませんちょっと用事が。急ぎますので」と出口で係員に会釈をした。
 正規の式はすでに完結しているからいいはずだ。
 「あ、はい。じゃこれをどうぞ」
 差し出されたのは参加賞の指定「ゴミ袋」10枚入り、だった。
 外へ出て青空を見上げたとたん、なぜか可笑しくてうっかり声を出して笑った。
 幸い周りには誰も居なかった。

 帰り道のまっすぐさが少し気に障った。
 『まっすぐな道さみしい』とは自由律俳句の種田山頭火だ。詠んだときは、どんな気持ちだったのだろう。



     着飾った道

       着飾った「道」は、昔もいまも私には無縁だ。まっすぐな道って結果は「罪」だよ。
comments
718. ほ さん
貰えるものは貰っちゃえばいいのに、とおばさんは思いま-す! シルバーも会費3千円払うのだし、誰が貰ってもいいじゃないですか。オマケがないと、定時総会に人が集まらないんだと思いますよ。
2017-07-03 09:42:07 | [編集]

719. 蛙声爺 さん
たしかに、式次第自体は退屈ですからね、もっとも何の総会でも50歩100歩でしょうけど(^^♪
偉い人たちの事務的な(定型的な)挨拶とか、配布文書にすでに書かれていることを読み上げる報告とか。
こういうの自分が嫌なんでしょうね、きっと。若いころからそんな(損な?)傾向ありましたし。
外に出て笑ったのは、残念賞がゴミ袋で、オチが効いてるなぁと(^^♪
誌の編集、お疲れさまでした。
2017-07-03 10:21:42 | [編集]

720. わぁ~! やまざくら さん
こんばんは!

もしかして“お米”が・・・とは
わぁ~!すごい気配りされましたね~(^-^)

でも私だったらどうかしらね??
せっかくだから、やっぱり頂いちゃおうかしら。
2017-07-04 22:30:42 | [編集]

721. 蛙声爺 さん
おはようございます。
朝一でチェックをしていてブログコメントを見つけると、その日は1日中嬉しい感じで過ごせます。

誰かに責められるのではと考えるのではなくて、自分との対話なんですね、こんな感じの自己制御。このほかに「誰も見ていなくても何々」というパターンもあります。70になっても変わらないってどうなんでしょうね(^^♪微妙ですが・・・。

2017-07-05 04:14:33 | [編集]

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Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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