蛙声爺の言葉の楽園

. 映画のカタログ

 兄から譲り受けた映画のカタログを、化学の雑巾「サッサ」を使ってクリーニングして、1箱の中に収納した。所要2時間、総計101冊に及んだ。最近はシネコン(複合映画館)に行っても売っていないが、一昔前まではロードショーといえば、このカタログ購入はコレクターやフィルムマニアの「必須行動」だったような気がする。行って観て自慢、帰って見せて得意、という段取りだ。逆にそういうミーハーでないのが映画マニアという主張もあった。雑誌『ロードショー』や『映画ファン』を買うのがミーハーで、『キネマ旬報』の購読者がマニアというのと大差ない「カテゴリー態度」なのだが、思い起こせばひたすら懐かしい「議論」ではある。

  映画のカタログ

 とても全部は並べられないので、大分写真のボリュームも落ちたが、『聖職の碑(いしぶみ)』、『天平の甍(いらか)』、『砂の器』、『楢山節考』等々、懐かしい邦画ものが次々と出てきた。それでも15冊程度で、あとは洋画のカタログだった。兄はどうやら洋画ファンだったようだ。35年以上も前、兄弟で「年に100本」 ほどレンタルで映画を鑑賞していた時期があった。当時はデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)は無く、大型で丸い形のビジュアル・ハード・ディスク(VHD)だったような気がする。何分にも高齢なので、遠い記憶は定かではない。
 22歳ぐらいの時だったか、徹夜バイトで学生の映画オタクと一緒になった。その彼が穿(うが)ったことを言っていたのでご紹介しよう。「映画は観始めると癖になって止まらなくなるのに、しばらくお留守をしているとあんまり興味がなくなってくる。これってセックスに似てるよなぁ」。当時は『知るか、バカ』と、腹の中で「反発」したのを憶えている。

 話を戻して。シネコンは新作7-8本の映画を同館内で上映しているわけで、カタログ販売が消えていった理由(わけ)が分るような気がする。私は仕方がないので、月刊の『TSUTAYA CLUB MAGAZINE』や折々の『TOHO CiNEMAS MAGAZINE』を貯めておき、機会あるごとに資料の一つとして利用させてもらっている。
 今回の101冊は、この意味で貴重なものになってくるだろう。

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Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
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