蛙声爺の言葉の楽園

. 遅れても小さくても、咲く桜花


 最も身近にある桜並木なのに、今年もまた満開の時季に他所に居た。
 松川沿いの遊歩道を、それこそ上を向いて歩いていても、見えるのは花びらを落とし蕊(しべ)だけになった「残骸」とそれを包み込むようにしている若葉だけ。
 それでも、のたりまったりと独り歩を進める。早朝6時、前にも後ろにも人はいない。
 「おっ」と思わず声が出た。
 太い古木の幹に小さく顔を出している桜3輪。しばらく立ち止まって、じっと見つめる。
 華やかさもなく、実を結ぶこともない、言わば仇花。そよとした風にときどき揺れる。
 見つけてもらえなくてもいい、褒められなくてもいい、ただ自分なりに咲こう。そんな風情だ。 
 省みて古希の己を想う。何かいまから、咲かせられるものがあるのだろうかと。



     桜花


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. 山梨での1週間は私にとっての「リハビリ」に


 4月12日から18日までの1週間、標高800メートルの里山に入っていました。兄の山荘の改装工事を手伝うためです。それは同時に私の健康管理にも役立ちました。
 現地は満開の桜でしたが、今回観光目的の桜見物はありません。従いまして桜の写真も…。

       到着

 12日9時到着です。片道220キロになります。


     甲斐駒

 甲斐駒ケ岳です。まだ雪を頂いていました。山荘の西側です。


      
      鳳凰三山

 鳳凰三山です。山荘の東南側にあたります。17日午後からの雨が頂付近では雪になったようで、帰り際に見たときはもっと雪の白が広範囲になっていました。


     山荘

 兄の山荘です。これを兄は自分一人で造ったのでした。


      梯子工事

 改装の一つ、2階への梯子工事です。避難口にもなります。


      観音

 韮崎平和観音像。17日市民病院・薬局での兄の診察・投薬が済むまでの待ち時間、姪とともに登りました。


     富士

 富士山。18日の帰途、積雪を増やした姿に感激する。車の中からの撮影です。 
    
      

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. 若いときの目で70歳の自分を見るとユーモラス


 ネットで「認知症の兆しに新指標 本人や家族がチェックすべき33項目」という記事を見つけたので、早速自己診断から始めました。意外や意外、該当して○印をつけた項目は2つで済みました。「いやいや自分の贔屓目(ひいきめ)ということもあるかも」と、炬燵にあたっていたかみさんにもチェックを頼むことに。記事でも家族の目が大事と書いてありますしね。「このとおり2つでいいんじゃない」との結果にニコリ。どうやらいまのところ短期記憶を掌る脳の海馬劣化だけで済んでいるようです。もっともこれが1番ショックなのですけれど。
 該当した「2つ」って何だと興味を持つ人は特別いないとは思いますが、今回の記事の都合上、記します。「自発性や行動性が乏しくなってきた」「モチベーションが低下してきた」がそれです。ブログの更新がどんどん疎らになっていることでもお判りでしょう。
 とにかくこの記事の項目、詳細で素晴らしいと感じました。
 ぜひ「検索」してお試しください。記事によれば「兆しの有無」判定ですから40代後半から必須、ということでした。

 数日前のことです。朝起きたら足腰がふらついて、自分の体でないような状態。筋肉で言えば大臀筋と大腿筋が力なくフニョフニョなのです、しかも激痛。恐怖で脂汗ものでした、「脊椎に何か異常が起こったのか」と。トイレまで歩くにも、人型ロボットのアシモ君そっくりな感じにしないと痛みます。いつものように「散歩して来れば治るかも」と2500歩ほどのコースに出ました。結果は「恐怖」が増しただけでした。それから丸2日沈鬱な時間を過ごしたものです、「これが年を取るということか」と。
 3日目の午後、ふと気が付いてインドメタシン配合のパップを大型のまま2枚尻に張り付けておとなしくしたのです。翌朝だいぶ良くなっていました。「なんだ筋肉痛かよ」と拍子抜け。それなら原因は、負荷を付けたトレーニングのやりすぎだと腑に落ちました。
「年寄りの冷や水」とは良く言ったものです。それにしても「あーあ、あの程度の運動でなあ!」
 急にかみさんの言葉を思い出しました。
 「いったいいくつの時の自分と比較しているの」
 皆さんもできたら、去年とか一昨年とか近年の自分と現在の自分を比較して暮らしてくださいね、「危険」です。
 「尻に膏薬、あと3日は覚悟です!」



  考えなしにシャッター押してしまいました、何がメインだか不明です

      春だね


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. 『3.11』に頭を叩かれた3月11日


 世界保健機構の定義だったと記憶している。「健康」とは精神的、肉体的かつ社会的に健全であること。老いれば、これらの全てが衰え損なわれる。それは生物として仕方がないこと。高き者にも低き者にも、富める者にも貧しき者にも、等しく迫ってくる「死」の前触れでもある。せめてこのことが心の救いか。
 ところが、そんな「生」の平等性も、「若さ」の特権も無関係に突然かつ無慈悲に襲ってくる死がある。
 すぐる3月11日土曜日、私は何か強い力にでも引かれるように『東日本大地震』の記録画像の中に入った。「YouTube 東日本大震災」を検索し、なんと3時間も見続けたのだ。報道カメラ、固定カメラ、個人の撮影機器、それらでとらえられた被災の映像は凄まじかった。

 2011年3月11日14時46分、最大でマグニチュード9という3つの巨大地震が東日本近海で発生した。恐怖の360秒とその後に襲来した大津波。15000超の死者、2500超の行方不明者。海水にもてあそばれる車、陸にあげられる船、浮かんでは砕かれる家屋、逃げ惑う人と車。高台で『はやく! 逃げろ‼ 』と必死に叫ぶ人たち。重油による大火災 、液状化、そして原発事故。『だめだあーこりゃ、壊滅だよ』『ああ、あの人だめだぁ…』東北訛りが胸に迫りくる。
 気が付いたら、何年ぶりだろう、涙が流れ出ていた。悲しさとはあえて言わない。大自然の前では為す術が無い人間。育てた知恵も築き上げた科学技術も粉砕する圧倒的な、力。「命ってこんなにかんたんに奪われるのか」 は目の前の真実。

 さらに被災後の日本人の姿と言葉。海外の報道はこぞって讃えた、地獄絵に近い被災現場の中でも自分を抑え、ルールに順い、他者をかばい労わる国民性、民度の高さを。
 合計3000億を超えたという国内外の支援金。地震と津波を「敵」とみなして編成され大活躍をしてくれた米国の「オペレーションともだち」と各国の救援隊の動き。SNSでの内外からの激励。そして復興への道・・・。
 再び私の目を潤ませたのは被災した婦人の、この言葉だった。
 『わたしたちは、他人の幸せをねたむほど落ちぶれてはいません』
 そしてこの老人の言葉。奥が深すぎる。
 『日本人で良かった、ほんとに良かった・・・』

 私が視た大震災関係の記事の中で最も再生回数の多かったものは6129万回だ。世界がどれだけ関心を持ったかが分かる。
 集中豪雨、洪水、台風、豪雪、地震、津波・・・。
 日本を取り巻く大自然は災害発生装置をもっている。そう、日本人と日本という国を試し鍛えるために。
 迷惑な話だが、そんな気がしてくる。

 いまさらながら突然襲われ来る命の終わりを想った。大自然だけではない、自分の肉体の中にも「発生装置」は常設されているのだ。いつ動くかは知る由もない。
 と、すれば「備えよう。やり残したことをやる、これを生活の中心に据えよう」
 あらためてそう思った。「3.11」に頭を叩かれたような気がする。
 終わりの備えが最優先とは皮肉なことだが、老境とはまさにそういうことかもしれない。



 老木に明日はあるのか。そんな木がする、何をする?

       老木
         *この写真すらぼけている。小室山にて*


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. すこし不調にてご容赦

 
 木の芽時には早いのですが、少し体調不良にて「記事空間」が6日になりました。
 自薦で恐縮ですが既出ながら、自分自身が気に入った写真をご覧ください。
 寝込んではいないという証です。


       電柱に蔦
        樹木と間違えて登った粗忽な蔦。 *四季の花公園近くにて*



       ヒガンバナ
        出処進退を決して間違えない曼珠沙華。 *近所の空き地にて* 

       

       カンナ
        必死に輝くことで朝日を讃えるカンナ。 *伊東市街の小さな公園にて*
        


       大室山と花
        昔火を噴いた山を「落ち着け」と宥めるのかラベンダー。 *大室山さくらの里にて*



       ヒペリカムカリシナム2
        薬効あった弟切草(オトギリソウ)の仲間か、群れて支えあう黄色。 *松川湖畔にて*


  以上、自然の中で暮らしている生活に感謝しつつ、自画自賛5枚のお気に入り写真でした。        
         



  
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. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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