蛙声爺の言葉の楽園

. ひとり観て、あと少しで「河津桜」と、うなずいてパチリ


 車検のため河津町に自車を運びました。モータース到着は午前9時過ぎ。とにかく寒いので、急ぎ足で伊豆急行河津駅へとひとり進みました。
 いつもより桜の開花が遅れているようです。それでもいくつかの木は数輪ほどの花を開いて「もう少しお待ちください」と言わんばかりの風情でしたが。いまの寂しさが伝わりますようにと、コメントなしで4枚写真を掲げます。
 そういえば私は毎年2月上旬に訪れていたような気がします。あらら(^^♪
 

      まだ誰もいない



      
海を臨む



      開花待ちの道



      菜の花もまだ


 それにしても車検業者社屋から河津駅までの2キロほどの道で人影は見ませんでした。河津川沿いの小径、橋の上、メインの桜道、駅に向かう真直ぐな道路と。昨年、一昨年と同じ道を歩いた記憶がよみがえりました。河津桜まつりが始まっていたので条件はまったく違いますが、「押すな押すな」の混み様でした。
 ひとりシャッターを押しながら、観光地における桜の花の集客力の凄さを、あらためて思い知ったものです。 
 川沿いの菜の花も、咲く前の頭で同意のこっくり・・・

      

. 無償の愛なのか


 朝っぱらから隣国が目指す終末兵器・核の報道を視ていたら、何となく外に出て、日差しを顔に受け、柔らかい風の中に身を置きたくなった。
 散歩の復路で排水土管の上で咲く一叢の野の花を見つけた。
 「少しでも土管の化粧を」とでもいうのだろうか。ほほえましい感じがした。



        お前たち、土管の形まで変える力があるんだな

      黄色い花1




        咲く場所選べば、もっと愛されたんだよ、綺麗なんだから

      黄色い花2




        見る場所と角度によるんだろうけどな

      黄色い花3



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. 群れて咲いても「一人静」


 里山でヒトリシズカを見つけました。

     ヒトリシズカ

 広葉樹の落葉や松ぼっくりに囲まれてひっそり立っている姿は、楚々としてなかなか風情があります。ヒトリシズカ(一人静)なのに群れているのは変じゃないかと言われそうですが、「静」はご存知源義経の側室静御前を指しているそうです。じゃ「一人」は?となりますが、白い1本の花穂のことだと理解できます。この1本の周りに白い糸のような雄蕊(おしべ)が寄っています。そうそう花びらというものがありませんね。地味にすごい花です。
 写真でも「白」が輝いて見えます。静御前は元、流行りの歌舞を演じる遊女「白拍子(しらびょうし)」だったとか。さぞや美しい女性だったのでしょう、義経が見初めたのですから。「静」とこの花の「白」のつながりは、ここからの連想でしょうか。
 私的な好みで恐縮ですが、茎から花への流れから見ると別名の「まゆはきぐさ」の方が「なるほど感」が強いですね。
 もの静かで素敵な野草です。



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. 紫陽花と「おいね」を追って


 青空に誘われて今が盛りの紫陽花を追った。隠れ目的は足腰の鍛えだ。
 なぜか伊東市内での勤務が少なく、十数年市内に住んでいるのにこの土地に詳しくない。だからだろうか、時として驚くほど近くに、新鮮な印象を受ける場所がある。

     アジサイ3

 伊豆半島の海岸近くの山林には各種アジサイの原種である「額咲き」のガクアジサイが自生している。これが欧州に渡って品種改良され逆輸入されたのがセイヨウアジサイ、日本で改良した「手まり咲き」のホンアジサイと区別される。紫陽花を特徴づける妖しい色彩のひらひらは、実は花びらではなく「萼(がく)」である。土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤に染まる。落ち葉が窒素肥料に変じる山野山林では従って、青い紫陽花が主流になるようだ。もっともヤマアジサイのように緑色という例外もある。
 わたしはアジサイの別名の「七変化」が気に入っている。つぶらな蕾から小さく白く咲き始め、長じて色気を増し、あろうことか微妙に装いを変えて妖艶になる花。「花言葉はもしかしたら、移り気かぁ」などと口に出したくなるではないか。
「それにしても美しい」、うっかり食すれば毒にあたるというのも魔性の女のままだ。くわばらくわばら。

     アジサイ2

 紫陽花といえば江戸のころオランダ人と称して長崎に居たドイツ人医師で植物学者のシーボルトの話だ。彼は日本で初めての女性産婦人科医楠本いねの父親だが、日本で新種の紫陽花を発見したとしてその名を「ハイドランジア オタクサ」としたらしい。ところがこのオタクサは、自分の愛妾楠本「お滝さん」の名だったというのだ。なんという粋な、お茶目な(^^♪
 内心「ふざけるな」なのだが、昔TBSの朝ドラでやっていた『オランダおいね』の、あの若き、綺麗だった丘みつ子にめんじて許そう、「エラソー」だけど。だいいち、そのときすでにほかの学者が命名登録していたそうな。こういうドジなところ案外カワイイ。それにこの先生、江戸末期に「日本の蘭方医」を育てた人なのだから。

     アジサイ1

 『あじさゐの下葉にすだく蛍をば四ひらの数の添ふかとぞ見る』 (定家)
 『あじさいや藪を小庭の別座敷』 (芭蕉)
 おあとが宜しいようで。




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. なぜ咲けるの、こんなところで


        花の名前は知らない。
       足元で呼び止められたような気がした。
       「すごいな、小さなくせに」
       しゃがんで、片膝をついた。


       どこから来たの




        間近で見るまで花とは分らなかった。
       背伸びまでして顔を出して。
       「パイプ、飛び越す気か」
       見習いたい気概だと、うなった。


       DSCN1002.jpg



 このところの筋トレのやり過ぎで少しばかり疲労感。「じじなのに」
 ということで、きょうはお休みと思っていたところ、朝の散歩中にがんばる「ふたり」に出遭い、ぜひともアップと。
 そんな事情です。

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. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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