蛙声爺の言葉の楽園

. 野鳥の姿に「生きる」美しさを見て


 もうかなり冷たいだろうに、名も知らぬ水鳥が松川の流れに足をさらしてじっとしていた。目だけは川面に向けられている。微動だにしない。たぶん「奴」と同じだ。
 何分経ったろう。デジカメを手に興奮している私がいる。

 凄かった。昨日の早朝に目撃したあの一瞬の出来事。立ったまま往生しているのかとさえ思えた「奴」が、流れに嘴(くちばし)を突っ込んだと思ったら小魚を銜(くわ)えていた。カメラを出すことも忘れて息を呑み、呆然と見つめていた私。「奴」は捕らえた餌が動かなくなるまで冷酷な顔をして待ち続け、時が来たらサッと飲み込んだ。

 「もう一度見たい」
 美しくも残酷な鳥の食事を。ひたすら機会を待ち、耐え続け、瞬時に「狩り」をするあの姿を。
 「あ。だめか」
 動き出した「奴」を撮るしかなかった。
 ・・・散歩の「ご褒美」が毎度あるわけもない。


  容姿端麗なやつは危険。鳥も「おんな」も同じだ。ん? 「いやいやそのぉ、たぶん」。

     野鳥
       *松川(伊東大川)下流にて*



にほんブログ村
 

. 心癒せますか、この三枚の写真で


 心塞ぐ傷ましい事件が続く昨今ですが、かみさんと昼食をとった帰り道で偶然撮れた写真です、少しの間でも和んでください。爺の記事よりもよほど効果的だと思います。

     野鳥

       「ストップ、私はだまされない」 『でも、サギだと思います』



     松川の鯉


       「誰だ、鯉路の邪魔する奴は」 『私、コンクリ・ヘンという堅物です』
 


     鳩ふたり

       「ここ牢屋の中じゃないよね」 『水(見ず)に聞くんじゃないよ』



 報道に接して心傷めた方。ご参考までに。
 『心神喪失者の行為は、罰しない。』(刑法39条①) 『心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。』(同条②)
 ケンジ「残念だな、君の行為は論理的な確信に基づき、周到に準備し、冷酷にこれを実行に移した極めて冷静な故意犯だよ。責任能力は十分ある」
 『罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる。』(刑法42条①)
 ケンジ「残念だな、法文にいわゆる減軽することができる、の反対解釈は減軽しなくてもいい、ということなんだよ。自首減軽など期待するな」
 世間様「ホッ・・・有罪でなきゃ、あまりにもひどすぎる」



にほんブログ村

. 猫の格差社会


 猫好きの人の豊かな家庭で子猫のころから「乳母日傘(おんばひがさ)」で何不自由なく育った猫は、毎日何を想い何を感じて生きているのだろう。長ずれば美食で「成人病」さえ心配されるメタボになったり、獣医の不妊手術を受けたり、中には美容院に通うお姫様もいるらしい。

 大の字になって寝たり、顔だけ出してコタツに入ったり、段ボール箱に首を突っ込んで抜けなくなったり、二重ガラスのサッシの間に挟まれて身動きできなくなったり、飼い主の布団に潜り込んだり・・・それらのすべてが「かわいいー」で許されてしまう信じがたい環境の中に居る。いやむしろ、犬とは違い取り立てて人間の役に立つミッションを与えられておらず、存在やしぐさそのものが飼い主の癒しになれば評価される猫なのだからそれで十分なのだが。
 彼らは「社会的な地位・評価」も高い。昔は「なめ猫」と呼ばれ学生服を着て一世を風靡。いまは「駅長」になって世界中の人を呼び込み外貨獲得に貢献している。驚くべきことに「ぶさいく」でもテレビCMのスターになれるのだ。
 加えて、確かに生後間もない猫の可愛らしさは、他の動物の追随を許さないものがある。
 では爺は何を言いたいのか。
 
 それは恵まれた彼らの対極にいる野良猫たちとの「格差」だ。もちろん前記「家猫」たちのせいで生活が苦しいわけではない。人間が作り出したともいえる「格差社会」なのだ。しかしこれも個々の愛猫家のせいではない。では「なに!」
 猫の世の「不条理」とでも言おうか。いわれなき「さだめ」なのか。それでも、野良になったとたん保健所の係員に追われて捕獲され、一定期間内に引き取り手がいないと殺処分にされる犬よりは恵まれている。猫には「狂犬病」がないからだ。
 
 「外に居るから野良」とは限らないが、不思議なもので、毛並みや「立ち居振る舞い」で飼い猫はそれと判るから、控除法で野良が野良と分る。今朝、リュックを背負った小太りのお婆さんが貸し駐車場で猫と「話」をしていた。爺は「この子はどこかの飼い猫」とすぐにわかった。所作が野良とは違う。心温まる「風景」だったが撮影はできなかった。いや別に、猫に配慮したのではないのだが。
 そしてついに見つけた。今年の冬に、温泉排水管のマンホールの蓋の上で暖をとっていた猫の元気な姿を。


     DSCN1063.jpg

       「おまえ、外で無事に一冬過ごせたんだ、えらいな」
         
     暖をとる野良猫

      「この子です、だいぶ前にアップしてます」

 何を言いたかったのか、爺も不明。自分の人生が「野良」だったからかもしれない。妄言多謝。     


 写真の子に話しかけたのですが、無視されました。野良のプライドかい? 「良き哉!」
 この子の目、生きるために何かを耐えているのでしょうか。じゃれたり、なついたりとは無縁の世界に棲む気迫を感じました。


にほんブログ村

. 巣作りですか、おふたりさん


 サッシ戸の向こうに緑色の草木に覆われた垂直に近い崖がある。
 さすがに姿を見ることはまれだが、鶯やメジロもやってくる。タイワンリスは姿も見せる。
 今日、用事で市内をグルグル回って帰ってきたときに、伊東の市の鳥になっているイソヒヨドリと思しき2羽が向かい合って、枯れ木にとまっているのを発見した。5分以上経っても動かない。観ているこちらも同様に動かない。
 見合い? いや、すでに夫婦か…
 すると1羽が飛び立ち、残った方が草むらに移ってゴソゴソやっている。
 まさか、こんな急な崖で巣作り? たしかに卵を産んでも蛇は近寄れないわな。

 パソコンと格闘して息をつき、思い出したように崖を見た。
 居た。また「ふたり」で枯れ木の枝に。
 『ふぅ、ヒマだな、お前ら』

 「…そっちこそ」
 まさか、この前メジロを襲ったのお前らじゃないだろうな、テリトリーとかなんとか言っちゃって。
 何か、気にしているのがバカバカしくなってきた。
 
 明日の早朝、樹々の新緑を訪ねて山梨へ向かう。
  


 『忙裏山我ヲ看ル
  閑中我山ヲ看ル
  相看レド相似ルニアラズ
  忙ハ総テ閑ニ及バズ
           (戴 文公)』


にほんブログ村

. メジロの遺体、野猿との遭遇


 昼ご飯を夫婦で食べた後で、かみさんが洗濯物を干すと言って、ベランダのサッシ戸を開けました。とたんに「なになに、これ」と騒ぐので顔を出すと、黄色い野鳥が黒い荷物の上で死んでいるではありませんか。
 「メジロだよ、可哀想に」と私。羽根が2-3枚散らかっているところを見ると、大きい野鳥に襲われたのかもしれません。野鳥の写真がブログアップされていたのを思い出し、即パソコンで訪ねてかみさんにも見せると、「どうする?」と困惑顔。
 「埋めてやろう、柔らかい土探して」
 手に取るとメジロの首根っこあたりに小さい穴が開いている。「カラスじゃないな、ヒヨドリクラスかも、襲ったの」
 「わたし埋めてやるわ」
 メジロの可愛い目が掌の中でジッとこちらを見ているような気がしました。「…自然界も凄いな」

 午後1時過ぎ、体力保持のための「坂道散歩」に出ることに。目標は坂こみで5000歩です。
 葛見神社経由で瓶山分譲地へと回り急坂を超えたあたりで「ん?」と目を凝らしました。アスファルトを這うようにして何か来るのです。大きな野良猫かと思いつつ、進んでいくとこれが何と野猿(!)。特に私を意識しているようでもなく堂々と近寄ってきます。『勝負だな、これ』と、私も何事も無いように真っ直ぐ前を向いて進みます。さすがに2メートルほどの至近距離ですれ違う時は、心中「身構え」ましたが、無事にそのまま。
 背後から飛びつかれてはと、10秒ほど経ったところで振り向きました。のっしのっしと遠ざかる彼(ぜったい雄の体躯です)。文字通り真っ赤な尻でした。『白日夢か、これ…』

     


にほんブログ村
. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

. 最新トラックバック
. アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
3155位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
創作日記
134位
アクセスランキングを見る>>
. 2015年9月26日からのご訪問
. フリーエリア
. フリーエリア
. 検索フォーム
. ブロとも申請フォーム
. QRコード
QR