蛙声爺の言葉の楽園

. PCリサイクルの前にパソコンの中を覗いたら


 使わなくなったデスクトップ型パソコンを「PCリサイクル」に出すことになった。
 その前に1度中を見たいと思い、誇りをかぶるのを覚悟でなんとかカバーを外してみると、中はまだ劣化しているとは思えないほど綺麗だった。もちろん予測を裏切らない展開で、しっかりホコリを吸ってゴホッと咳き込んだ。あわててコーヒーを飲んだが、「お茶だろう、のどの保護なら」と遅ればせながら反省。

 「へえ、こうなってるの」とか分かった風な言葉を吐いてメモリを探して2枚取り出した。下の写真で、メーカー名を隠すために置いてしまったが、細長いメモリで「ダイナミック・ラム(DRAM)」という名前らしい。コンピュータの主記憶装置に使う半導体メモリだ。こんなものであれやこれやをどうして記憶できるのか? 考えても仕方ないので「ふーん」で終わらせた。私たちの机上に載っているパソコンは、昔、米国のアポロ計画で宇宙に飛び立ったマザーコンピュータより能力が高いのだとか。たいへんな世の中になったものだと思う。「いったい君はそれほど凄い機器を何に使ってるのか!」というお叱りは勘弁していただいて、次に進む。

 パソコンと言えば、日本の宇宙ロケットの打ち上げは最終的に1台のパソコンで発射できるまでに技術が進んだとか。
 8月19日14時29分、三菱重工とJAXAが共同開発したH2Aロケット『みちびき3号』が、種子ケ島宇宙センターから打ち上げられ、高度420キロ上空で分離、軌道に載せることに成功した。ネットで発射シーンを視て少し興奮したものだ。日本版GPSの構築に貢献するものだという。今回で3機軌道に乗ったことになる。今年中にもう1機上げるそうな。凄い話だと思う。

 PCリサイクルから文字通り飛んだ話になったので、このあたりで失礼したい。



 【頭のリハビリ進捗度④】8月11日-20日/
   長編小説400字×73枚進む  (到達度*400字×243枚)約48.6パーセント


      パソコン開き

        ちなみに科学の雑巾でホコリは除去したあとです。
        真ん中の500円玉は爺の小遣いです(^-^)/


. 過去にいざなう和太鼓


 按針祭の伊東太鼓合戦をかみさんと「なぎさ公園」まで観に行った。昨夜18時から21時まで3時間にわたるイベントで、最後の10分間は会場近くで打ち上げる花火だった。

 和太鼓には特別な感情がある。40代のころ『御伊豆太鼓保存会』の事務局長をやっており、しかも打ち頭に誘われて大太鼓の一種桶胴(おけどう)を担当していたのだ。毎日30分、夕食を終えた観光客にロビーの浮き舞台で、創作太鼓を無料で披露する。汗でびしょぬれになった体を温泉に入って清め、21時頃宿舎に帰る。仕事は管理部の総務だった。勤務は連日拘束10時間を超していたが、伊豆暮しで最も充実した日々だった。

 7チームが技を競ったが、どこがどうだったとは言うまい。ひたすら懐かしむ自分がいた。
 腹に響く太鼓の音の中でかつて打ち頭が口にしていたいくつかの言葉を思い出した。
「太鼓にはリズムはあるがメロディはない、洋楽のような楽譜もない」
「大小、強弱、緩急で聞き手にメロディを感じさせたら成功」
「大事なのはバチさばきと振りのキレ。これが無いと太鼓が死ぬ」
「呼吸が合わないと成り立たない(指揮者はいないのだ)。チームワークは必須で演奏の命」
「空間にも、音を出さない無音にも<音>が有る」
「かっこ」付け過ぎだった打ち頭(^^♪

 いまごろどこで何をしているのかと、かつての太鼓仲間を想う。
 勤務していたホテルも保存会も、とうの昔に消えている。

 短かかったけれど、「締めの花火」がいつになく綺麗に見えた。



     オブジェ

              私の中では開演前から桶胴太鼓が鳴っていた

. 遊歩道で拾う


 早朝散歩に出たとたんに何とものどかな「風景」に出くわしました。
 松川にかかる橋の下で水しぶきに囲まれながら携帯用の椅子に腰かけ、釣り糸を垂らしている中年の男性がいたのです。付近の流れはかなり急なのに、何の不安もないようで、まるで居眠りでもしているかのように佇まいが「静か」なのです。斜め背後からしばらくの間見下ろしていましたが、「教え」を受けたというのが実感です。釣れてよし釣れんでよしの境地なのでしょう。
 彼の背後からデジカメに収めようとしてやめました。フラッシュがたかれてしまうからです。
 「・・・ごゆっくり」

 遊歩道に落ちているタバコの吸い殻が増え続けています。冬の間はほとんど目にしなかったのに残念です。愛煙家の観光客が増えたのでしょうか。マナーのないタバコ族を愛煙家とは呼びたくないのですが。あと、2か所で、川の中に白いポリ袋ごとゴミが捨てられていて唖然としました。せっかく海外の反応で日本の「街が綺麗」と絶賛されているのですから何とかしたいですよね。
 散歩で記事ネタを拾うならともかく、毎回ゴミを拾う羽目に陥るのではと心配になりました。

 そうそう5年ほど前から同じ駐車場に居た野良猫が2匹とも姿を見せなくなっています。近隣のお年寄りが餌を与えていたらしく、野良にしては体格も良かったのですが。私にはまったく懐かなかった猫ですが、3回ほど写真にとってブログに載せた記憶があります。猫が1年でいくつ歳をとるのか知りません。老衰だとしても2匹ともというは変ですしね。

 今朝は5人の人とあいさつを交わしました。珍しい「成果」です。



      赤い鯉

       これ、綺麗と言うべきか。右のうっすら見える鯉は何やら霊的。


. チャーハンとマグロの竜田揚げ


 回転寿司でかみさんが鮪の竜田揚げをとった。「生」を売り物にする寿司店で揚げ物がメニューにある不思議さにはもう慣れたが、この驚きの方は「新鮮」だった。和食の極意『五味五色五法』の五法の内「生」から「揚げる」に変換する妙法だ。少し鮮度が落ちた食材を「再生」して別のものにすることは「もったいない」の精神から十分うなずける。大昔、肉だけでなく生の魚も苦手だった私が鮪の刺身に手を出さなかったところ、いまは亡き母は私の分を薄切りにした生姜と一緒に煮込み、次の食事どきに出してきた。「生」から「煮る」への転換だった。これなら十分鮪を食べられた。

 時々行く台湾料理店の680円の大蒜(にんにく)炒飯が絶品だ。料理する人はご存じだろう、炒飯ほど塩分の具合がデリケートなものはない。残ったご飯の始末法として定番なのだが、炒めている最中に少々つまんで味見をする際「ちょうどいい塩加減」と判断して完成させたところ、1人前の分量で食すると塩分過多に陥ることは良く知られている。つまり1食分の味見を1摘まみのご飯で予測することの難しさだ。汗をかく夏としからざる冬とでも適量は違ってくる。話が回りくどくなったが、とにかくこの店の塩加減がとてもいいのだ。たっぷり大蒜も生きている。

 何が言いたいのだと突かれそうなので白状するが、つまりは売れ残り、食べ残しの「再生」はあちこちで「成果」を出しているというお話しだ。主食の始末が中心になる。とりあえず、ご飯だけについて思い起こそう。炒飯はオーソドックスだが、ほかにも①トマトケチャップ②サフラン③カレー粉をつかって別メニューに仕えることはお馴染みだろう。食パンもフレンチにしたり、ラスクにしたりいろいろだ。もっとも前日のパンを使ってサンドイッチセットを創るのは勘弁してほしい。スーパーで時々これを買ってしまい嫌な思いを経験しているので苦言を呈したい。挟まっている具まで古いのかと心配になるからだ。

 出荷できないキャベツの外側の葉を刻んでアワビの「餌」にしたり、商品作物基準ではぶかれる野菜を集荷し、乾燥させてカップ麺に付けたりするなどの工夫は、「もったいない」思想に合っているとは思う。
 なんとなく小腹が空いたので選んだテーマ、「小さなお話し」にしたのでご容赦。



     水鳥

           「ねぇ! お昼何食べるの」 「・・・その辺にあるもの」

. 小さすぎて「お話しにならない」お話


 何日か前、シルバー人材センター定時総会とやらに出席した。初めてだった。
 式次第がとどこおりなく終わって、互助会の抽選会に移行した。
 入場する際に参加票を受付に渡すのだが、これを全員分抽選箱に入れ、舞台下で係員が1枚1枚手で引いていく。6等の「お花」15本から特等の『お米5k』5本まであり、低い等級から順に行われる。
 300人も居る会場は文字通り沸き立っていた。
 だが、5等20本の抽選に入った時点で私は席を立った。
 まだ何ひとつ貢献していない自分に「もし上位の米が当たったとしたら、どの面下げて受け取りに行つもりだ」と、落ち着かない自分のお尻が嘲笑うからだ。「不様すぎる」と思った。
 「すみませんちょっと用事が。急ぎますので」と出口で係員に会釈をした。
 正規の式はすでに完結しているからいいはずだ。
 「あ、はい。じゃこれをどうぞ」
 差し出されたのは参加賞の指定「ゴミ袋」10枚入り、だった。
 外へ出て青空を見上げたとたん、なぜか可笑しくてうっかり声を出して笑った。
 幸い周りには誰も居なかった。

 帰り道のまっすぐさが少し気に障った。
 『まっすぐな道さみしい』とは自由律俳句の種田山頭火だ。詠んだときは、どんな気持ちだったのだろう。



     着飾った道

       着飾った「道」は、昔もいまも私には無縁だ。まっすぐな道って結果は「罪」だよ。
. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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