蛙声爺の言葉の楽園

. ぬるい「あれ?これ。」


 またまた年寄りの早寝早起きで3時起床、5時には散歩。さすがに道には誰もいません。松川の流れを覗いていたら何を期待したのか真鯉・緋鯉が集まってきました。きっと誰かが餌を与えている場所なんでしょうね、みな太っていますし。鯉をしたら身も細る、は嘘のようです。コンビニで買ってきたパンを持ってはいたのですが、何もあげませんでした。

 毎年楽しみにしている河床にたまった泥土で生きる草花。ようやく2種類花を咲かせました。琉球朝顔と朝鮮朝顔、まだ勢いは今一つですが、梅雨時にはいい慰めになります。これで小田原の東宝シネマズに出掛け上戸彩の『昼顔』でも観たら、何だか昨今の半島情勢を窺えるような感じになれます。いえいえ別に観たいわけではありません、・・・歳なので。

 部屋に戻り、日経新聞を開いていたら、「おっと朗報」でした。
 アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門で、以前このブログで紹介しました『この世界の片隅に』が審査員賞を受賞したのです。「何そのアヌシーとか」とおっしゃる向きもありそうですからちょこっと解説しますと、ご存知『カンヌ映画祭』から独立したアニメ専科の映画祭で、1960年から開催されている世界最大の祭典なのだとか。ま、ほんとに「ちょこっと」でした。この作品昨年11月からずっとロングランを続けていて6月17日には観客200万人達成だそうです。外国にも目のある審査員がいるものですね。あ、当然でしたね。

 そう言えば2日ほど前、わが家の「夕餉の映画館」で何となく見始めたDVD『オカンの嫁入り』が秀逸でした。いえ、物語はそこそこという感じでしたが、看護婦をしている母親陽子役の大竹しのぶと外出恐怖症になってしまう娘月子役の宮崎あおいの演技に、つくづく感じ入ったのです。どちらも名女優だと知ってはいたのですが、繊細で危うい母と娘の心の陰陽を、みごとに演じていたんです。いえ、演じているという感じではなくて何とも自然に。食べた夕食の味は忘れても、この二人の「味」はきっと忘れないでしょう。良い映画でした。
 ほんとにぬるくてすみません。



     朝鮮朝顔

              この花いつも下を向いているんですよね、花の中身が見えない
      

. 遅れて出てきた「おきてがみ」


 動機としては大真面目でした。昨今のメールは便利ですが、心に染みるのはやはり手書きの手紙です。もともと私は、比較的筆まめでしたが、諸々生活に追われているうちに筆不精になり、とうとうこの歳になってしまいました。
 そこでまた一念発起です。できるだけ多くの「思い出の人」に手紙を書こうと。
 少年時代の同級生、かつて何々の仲間だった人、なんとなく何十年もご無沙汰してしまっている人、いまなお心の師と仰いでいる人、数えれば大変な数になります。いえ、義務とか義理とか急ぐとか心に縛りを入れると、すぐに挫けてしまいます。ですから、重さとか順番とか、そういったものも含めて一切考えずに、絵葉書を手にし、便箋を取り出し、あるいは郵便書簡を広げて、それこそ徒然なるままに綴りたいのです。
 
 疎遠になった原因は、時の流れが一番ですが、私自身の未熟さも大いに関係しています。
 「無沙汰お詫び」の意味も込めて始めようと思いました。
 考えてみれば、たくさんの人に教えられ助けられて、今まで生きてこられたのですから。
 見つけてもらっても、読んでもらえるか分からない遅れて出てきた「おきてがみ」のようなものかもしれませんが。



      木立の力

            山はたくさんの樹に護られていることを知っているのでしょうね

 

. 少し違った今日という1日を


 3日ほど前図書館に行って『小澤征爾~西洋音楽と格闘した半世紀』というDVDを借りてきました。
 110分に及ぶインタビューが内容で、聞き手はNHKの有働アナでした。指揮をしている彼の映像はほんの僅かで、延々と彼の語り、彼の顔のアップが続きます。ふつうなら退屈で投げ出したくなりますが、飽きずに私は、ずっと視聴し続けたのです。アナの質問に応え、彼が自分の心をまさぐり老いた記憶を引き出し言葉を選び、意外や、とつとつとしゃべります。
 視終わったとき、心なしか清涼感に満たされている自分を感じました。
 なぜだろうと、1日考えてみました。
 結論はこんなものでした。
 [小澤征爾を少し知った1日が自分にとって「特別な日」になったからではないか。毎日同じような日が続いていると嘆いているが、それは自分のせいでしかない。自分以外の誰が老人の1日を演出してくれるというのだ。自分で創りだせばいい。それだけの話だ] 

 「1日を」と言っても丸1日は無理というものです。日常のことがありますものね。例えばこんなのはどうでしょう。

 [今日の午後はモーツァルトの曲をたくさん聴いてみよう。
 明日は半日、図書館で借りてきた金子みすゞの詩を読み続けてみよう。
 明後日はたまった年賀状の中から特に心のこもったものを選んで別綴りにしてみよう。
 「サラダ記念日」ではないけれど、朝「今日は○○記念日にしよう」と勝手に決めてそれに添ってみよう。
 ・・・]

 小さな心の操作で、少し違った今日という1日を創れる、そんな気がしてきました。
 「小澤征爾さん、ありがとう」


      光のコンポジション

    ノートの液晶モニターを押して傾けると陰影がはっきりとしてきます。

. ローカルですが、期日前投票行ってきました


 きのう①伊東市長選と②伊東市議会議員補選の期日前投票に行きました。うちは「期日前夫婦」で、年老いてからは「倒日」を忌み言葉にしています(^^♪ 初日なのにたいそう混んでいてびっくり。
 内緒ですが、今回は伊東の観光を重視する人に①②とも肩入れしました。なにせ基幹産業ですから。「駐車場都市」みたいだった市街にもようやく建設の槌音がひびき、観光ホテルが2つ新規オープン。少し離れた広大な空き地には「ドンキ」までがやってきました。心なしか活気が戻ってきたような、雰囲気。
 悔しいので「俺が70になってから賑やかになったって 仕方ないじゃん」とボヤイテいます。
 今日、票を入れなかった候補者の選挙カーがたまたま傍を通ったので、心の中で「もう済んだからねー」と一言。
 〇〇もしっかり人間を見ていて、お約束の車中からのご挨拶はいただけませんでした。さすがベテランです。

 『人間は得意になっているときが一番危ない』(黒澤明)




     朝日
       
       消防署注意。朝日だって悪戯することがありますから



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. 本気出したのに負けた


 難聴で高齢なのでテレビからほとんど離れパソコン三昧になった。ひとつ年下のかみさんは健常なのでテレビ三昧。当然夫婦のコミニュケーションの「場」は減ってきた。
 或る日思い立って文房具屋で木製の将棋の駒を買った。盤はある。
 「ハサミ将棋ならできるだろ」と誘って「歩」を並べる。「最初はグー」で初めて第1戦は引き分け。勝てなかったことに衝撃を受け、2戦目は本気で臨んだ。それだのに「負けた」。認めて、本将棋ではないけれど礼に則り頭を下げた。
 それでも「俺が負けた?」と、しばらく落ち込んでいた。
 ・・・
 コーヒーを淹れて一緒に飲んでいたら、不思議に「負けて良かったな」と笑えた。
 「あしたも勝負だからな!」 



  秋に緑から赤に染まるなら分かる。このもみじの葉は何と赤から始まり、いま緑色に変わろうとしている。
                そう、陽に輝きながら・・・(画をクリックすると独立写真になりますよ)

     真逆な紅葉



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. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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