蛙声爺の言葉の楽園

. 美しいものは脇に居る


 のっけから何ですが、寝起きの腰痛は背筋を伸ばした散歩で治ります。昔読んだ専門書によれば、腹筋と背筋の強さのアンバランスが腰痛を引き起こすことがあるとか。そういえば私はシットアップという腹筋運動は毎日していますが、背筋運動というのはできていません。
  ということで、今日も早朝5時に散歩に出たのです。路地を歩くと「不審者」と思われますので大通りを選びます。長い坂を「1、2あ。3、4い。…」などと頭も動かしながら、かなり必死に歩くわけです。そして「頂」から下り坂へ。
 目の前に、道の端っこで何やらせっせと働く中年のご婦人たち。まだ5時半ですよ。道端の清掃をしているのでした。
 私はすれ違った7人の1人1人に「おはようございます」と挨拶をしました。自然に出たのです。もちろん返ってきたのは微笑と明るい声の挨拶でした。たったそれだけのことなのに、何か嬉しかったのです。これは何なのでしょう。
 ふと数十年も前に受けた講習での一言を思い出しました。
 『挨拶は自信につながる。挨拶をきちんとすると、どのような貴人に対しても動じないでいられる』
 確かに今朝出会った彼女たちは貴人でした。
 美しいものは脇に居る。その真理にもうなずきました。
  


      道端の花

      僅かな隙間に根を張ってまだ薄暗いのに咲いていました。この花、華道を心得ている!



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. 「ねばならない」を捨てねばならない


 産まれねば育たねばで来て、物心ついてすぐに生まれ落ちた家の環境を知り、
 学ばねば、成績を上げねば、合格せねば、卒業せねば、職に就かねば、貯めねば、結婚せねば、産まねば、育てねば、尽くさねばで、「ねばならない」の息詰まる闇の連鎖にはまり、
 いつの間にか老いて、退かねば、断たねば、捨てねば、離れねば、癒さねば、治さねばと己を責め続け、
 終には、なんとしても生きねばに落ち着く。
 そしてあるときフッと気づく…ほんとうにこれが「人生のすべて」なのかと。
 さらに歳月を経て確信する。
 「ねばならない」を捨てねばならないと。
 「ありのまま」は、「あるべき」よりもしたたかなはずだと。
 そう、「自分自身」という究極の美のためにも。
 


       金魚

       金魚の目なんて気にしないで、ときどきギョと思わせながら。生かされているのだから


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. 靴、クックッ、苦痛ーっ


 履きつぶすって言葉があるけれども
 靴底に穴があいて小石が入り、歩くとコロコロ音がする
 「うぐいす張り」は知恩院だけにしてくれ

 足音だけで君だと分かるとは、昔務めていた会社の専務の言葉
 まさか「いきなり肩を抱いてほしくてぇ🎶 (伊東ゆかり) 」じゃあるまい
 男に言われてもねえ

 「こんにちはぁ」とあいさつしても知らんぷり
 その仕打ちの原因は、折り目のついた黒いズボンと革の靴
 山ガールにとっての私は不審な男

 昔銀座の三流クラブに行こうと誘われた
 ホステスいわく「珍しいわね、その靴下と靴」
 足元を見れば上客かどうか分かるって、言わねーだろ普通
     
             ***

 ちなみに…
 『下からながめると事態の真相を見極めるのに役立つことが三つある。まず女、新聞、そして政治だ』 (ジャーナリスト 扇谷正造)



     亀

      「カルネアデスの舟板」か。 亀だって勝ちたいときはあるに決まってる


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. 遅れても小さくても、咲く桜花


 最も身近にある桜並木なのに、今年もまた満開の時季に他所に居た。
 松川沿いの遊歩道を、それこそ上を向いて歩いていても、見えるのは花びらを落とし蕊(しべ)だけになった「残骸」とそれを包み込むようにしている若葉だけ。
 それでも、のたりまったりと独り歩を進める。早朝6時、前にも後ろにも人はいない。
 「おっ」と思わず声が出た。
 太い古木の幹に小さく顔を出している桜3輪。しばらく立ち止まって、じっと見つめる。
 華やかさもなく、実を結ぶこともない、言わば仇花。そよとした風にときどき揺れる。
 見つけてもらえなくてもいい、褒められなくてもいい、ただ自分なりに咲こう。そんな風情だ。 
 省みて古希の己を想う。何かいまから、咲かせられるものがあるのだろうかと。



     桜花


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. 群れて咲いても「一人静」


 里山でヒトリシズカを見つけました。

     ヒトリシズカ

 広葉樹の落葉や松ぼっくりに囲まれてひっそり立っている姿は、楚々としてなかなか風情があります。ヒトリシズカ(一人静)なのに群れているのは変じゃないかと言われそうですが、「静」はご存知源義経の側室静御前を指しているそうです。じゃ「一人」は?となりますが、白い1本の花穂のことだと理解できます。この1本の周りに白い糸のような雄蕊(おしべ)が寄っています。そうそう花びらというものがありませんね。地味にすごい花です。
 写真でも「白」が輝いて見えます。静御前は元、流行りの歌舞を演じる遊女「白拍子(しらびょうし)」だったとか。さぞや美しい女性だったのでしょう、義経が見初めたのですから。「静」とこの花の「白」のつながりは、ここからの連想でしょうか。
 私的な好みで恐縮ですが、茎から花への流れから見ると別名の「まゆはきぐさ」の方が「なるほど感」が強いですね。
 もの静かで素敵な野草です。



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. プロフィール

蛙声爺

Author:蛙声爺
文芸同人誌編集をしています。
考えるフクロウが理想。
木内光夫のHPもよろしく。

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